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【preview】優劣つけがたいダブルタイトルマッチの行方は!?

 以前のキックの興行ではダブルメインイベントはよく行われ、近年では見られなくなっていたが、12月15日(日)後楽園ホールで開催される『RISE 184』では2つのメインイベントで優劣つけがたい注目の二大タイトルマッチが決定した。

 まず、オオトリとなる第3代RISEスーパーフライ級(-53kg)王座決定戦では政所仁と花岡竜が激突。前王者・大﨑一貴が世界タイトルを目指すことで空位となったベルトを懸けてRISE軽量級屈指のテクニック&スピードを持つ両者が拳を交える。政所は長らくRISEのランキング上位で活躍し、今年6月に大﨑のタイトルに挑戦したが、判定負けでチャンスを逃したばかり。一方の花岡もRISEだけでなく、様々なルールでキャリアを重ねつつ、RISEで連勝し今回の一戦につないだ。両者は2022年8月と2023年11月の2度対戦しており、初対決時には花岡がTKO勝利、再戦では政所がKO勝利で1勝1敗。3度目の対戦を前に、花岡は「大﨑選手から獲りたかったけれど去年12月、政所選手に負けてしまって。あの負けを忘れた日は一日もないのでリベンジも含めて挑戦します」といえば、政所は「3度目なので三度目の正直で絶対勝たないといけない。2回とも判定まで行ってないので、今回もKO決着だと思いますが、結果は前回と一緒かなというのと、今は全く相手にならない」とお互いにバチバチに挑発し合う。花岡は王座戴冠後、大﨑へのリベンジを狙うといい、花岡は「ベルトを獲ることで色々とできることも増えていく」とすでに目標は定めている様子。仮に花岡が勝てば、10月20日にRISEフェザー級新王者に輝いた安本晴翔に続くことになり、RISEの2024年の年間表彰式「RISE’s PRIZE」でBEST GYM賞として所属する橋本道場が選ばれる可能性もある。

 11月23日、RISE最軽量階級となるRISEフライ級のタイトルマッチでは那須川龍心が数島大陸を1RKOで下すRISEの歴史に残るタイトル戦となった。勝敗予想が難しすぎるRISE軽量級戦線の今後を占う重要な一戦で勝つのはどちらか。

 そして、もう1つのタイトルマッチでは、RISE QUEENフライ級(52kg)王者テッサ・デ・コムに小林愛理奈が挑戦する。元々アトム級(46kg)だった小林は3度敗れているアトム級王者・宮﨑小雪以外は敵なし状態だということもあり、新たな刺激と敵を求めてオープンフィンガーグローブマッチ着用の試合をするだけでなく、昨年2月のMISAKI戦以降は階級を上げて、11月にRISE QUEENミニフライ級(49kg)タイトルマッチでerikaを2」RKO葬。さらに今年5月には50kg契約で前フライ級王者の小林愛三とOFG着用マッチでバチバチの殴り合いで激闘を制した。次に、小林愛三からベルトを奪った今回の相手コムに狙いを定めると、遂に今回二階級制覇のチャンス到来となった。

 女子の軽量級ではなかなかKOが難しいと言われる中でも、KO・ダウンを量産する小林愛理奈に、3度も勝利し現在13連勝中の宮﨑小雪は今大会のセミファイナル(第10試合)に登場と、注目のカードが揃う。2025年のRISEの主役はここから誕生するか。

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