6月29日(土=現地時間)、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボ市にある「スケンデリヤ・アリーナ」で『K-1 WORLD GP 2024 in Sarajevo』が開催される。
K-1ボスニア大会は、今年12⽉14⽇(土)に東京・代々⽊第⼀体育館で⾏われる『K-1 WORLD GP 2024 in Tokyo』への出場切符をかけ、無差別級8名による1dayトーナメント4試合が組まれ、トーナメント優勝者1名が東京で行われるFinal Tournamentへ出場することが決まっている。
無差別級東欧予選トーナメント4試合の対戦カードは、以下の通りだ。
[K-1 WORLD GP 2024無差別級東欧予選トーナメント・一回戦(1)/3分3R・延長1R]
“トルコのターミネーター”
カディル・イルディリム(トルコ/D&K Sport Centar) Kadir Yildirim
vs
トーマス・ハロン (チェコ)Tomas Hron
[K-1 WORLD GP 2024無差別級東欧予選トーナメント・一回戦(2)/3分3R・延長1R]
“グリズリー”
クラウディオ・イストラテ(イタリア/Kombat Gym) Claudio Istrate
vs
“ザ・ソルジャー”
ニダル・ブチリ(オランダ/Hemmers Gym) Nidal Bchiri
[K-1 WORLD GP 2024無差別級東欧予選トーナメント・一回戦(3)/3分3R・延長1R]
バリント・ラドヴァー / Balint Ladover
Vs
ミロスラフ・ヴーヨヴィッチ(モンテネグロ)/ Miroslav Vujovic
[K-1 WORLD GP 2024無差別級東欧予選トーナメント・一回戦(4)/3分3R・延長1R]
“スロバキアの番犬”
イヴァン・バルテク(スロバキア/Cerberos Gym) Ivan Bartek
vs
“ボスニアヒーロー”
ダニロ・トシッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ/Ares Gym) Danilo Tosic
無差別級東欧予選トーナメントは、怪我で欠場選手が出るなど最終カードがギリギリまで難航していたためか、1名だけ名前のみ(国籍も不明)エントリーしている選手がいるものの、注目は昨年のK-1無差別級世界トーナメントに出場し決勝戦で中国のリュウ・ツァーと王座を争った“イタリアのビースト”こと“グリズリー”クラウディオ・イストラテが中心になりそうだ。
イストラテの武器は、飛び込んでの豪快なロングフック。85戦60勝(33KO) 22敗3分とKO率が高く、K-1無差別級トーナメントではマハムード・サッタリをフックでKOしサプライズを起こした。
ただイストラテはスタミナに難があり、長いラウンドに持ち込まれると失速するところが見受けられるため、トーナメントでどう出るかだろう。
そして、イストラテの一回戦の相手はオランダの“ザ・ソルジャー”ニダル・ブチリ。ブチリはEnfusionで2018年に“エロジマン”ことエロール・ジマーマンからKO勝ちを収めているヨーロッパのトップファイター。一回戦のこの対決が、トーナメント優勝戦線を占うこととなりそうだ。
また、チェコの42歳トーマス・ハロンは、22年にエロール・ジマーマンに敗北も昨年12月にザヒール・ベナディからKO勝ちを収め、21年のRoad to ONEでは120kg級トーナメントで優勝している強豪だ。一回戦で “トルコのターミネーター”カディル・イルディリムを破れば、イストラテとブチリの勝者と激突するため、ハロンもチェックが必要だろう。
もう一方のブロックでは、“スロバキアの番犬”イヴァン・バルテクがどこまで勝ち上がるかだろうか。バルテクは22年にトーマス・ハロンに判定負けを喫しているが、それ以後は5連勝と調子を上げている。一回戦で地元“ボスニアヒーロー”のダニロ・トシッチを下せば、ファイナル進出もありそうだ。
なかなかの強豪が揃って出場するK-1 WGP世界予選ボスニア大会は、終わって見れば世界に衝撃を与えるファイターが潜んでいるかもしれない。